関西興産(株)耐震設計室の掲示板
HOME  管理者用   ▼無料レンタルはUIC
    

「CalPsご使用報告」や「コンクリート作文関連の話題」募集中〜!
Name
Email
Homepage  
Title        
Message
Backcolor
Forecolor
Password   修正・削除に使用
クッキー対応投稿フォーム

■--2006年度のコンクリ主任技士試験の小論文予想
++ TUYU          --- 

 
◎2006年度の主任技士試験受験生さまへ:−−−−−−−−
このUPが遅くなって、すみませんでした。
本年の予想問題は昨年度とほぼ同じです。
下記に示します。
 
1)予想問題は2種類です:−−−−
  「キーワード説明問題」3題と
  「建設一般的問題」3題です。
 
2)キーワード説明問題:−−−−−−−
  @「耐震補強」 以下に公開
  A「性能照査」 以下に公開
  B「地球環境を考慮したコンクリ」 2005年に公開
 キーワード説明問題は上記3個です。
 
3)建設一般問題:−−−−−
  C「単位水量」 2005年に公開
  D「品質確保」 2005年に公開(2000年度の回答例)
  E「耐久性」  2005年に公開(2001年度の回答例)
 建設一般は上記3個です。
 DとEは過去問題の回答例です。HP上への設問
 掲載許可がJCLから得られませんでしたので、
 D、Eの設問自体は省略しています。

それでは、
以下に@Aの回答例を公開します。
BCDEの回答例はこの掲示板の下の方に公開済みです。
以上

..11/23(Thu) 13:07[66]

++ TUYU    
 
★ 2006年度コンクリ主任技士予想問題−耐震補強 ★
 鉄筋コンクリート構造物の地震被害低減に関する設
計・施工上の留意点を挙げ、将来展望についてあなた
の考えを述べよ(800字を大幅に超過しています)。

T.はじめに------------------------------------
地震多発国のわが国では、大部分のコンクリート(
RC含む)構造物は供用中に地震を経験することにな
る。そのため、コンクリート構造物の震災低減技術が
重要であるとともに、絶えずその技術を向上させてい
くことが必要不可欠といえる。

U.設計・施工上の留意点------------------------
兵庫県南部地震等の大地震の後は、地震被害を調査
研究しその成果が新しい示方書や基準類に積極的に取
り込まれている。しかし、現状でも以下に示すような
震災低減上の課題が存在すると考えている。
(1)設計面(性能照査型耐震設計に関する課題)-----
コンクリートの弾塑性挙動を考慮した性能照査型の
耐震設計法が、震災低減のための最先端の耐震設計法
として注目されている。ただし、その性能照査方法(
実験または解析)には、以下の課題が存在している。
@振動実験の場合は、模型の作成、振動実験、実験デ
ータの測定と検討等、高コストで工期も長くなるの
が欠点である。
ARC構造物のひび割れ挙動を考慮した弾塑性解析に
 は、「コンクリートのひび割れ軟化現象の定式化」
 「コンクリートと鉄筋の付着や引抜け性状の解明」
 「RC部材のせん断破壊メカニズムの理論化」等の
 研究課題が残っているのが現状である。 
(2)施工面(耐震補強が行えない既存構造物の存在)
 高速道路橋や新幹線橋梁等では、必要に応じて耐震
補強が行われているが、地方自治体や一般市民レベル
等では経済的理由や補強スペースの都合等で、耐震補
強が行われていない構造物や住宅が多数存在している。

V.震災低減技術の将来展望----------------------
地震被害を低減するためには、官学民が一体となっ
た取組みが不可欠であり、上記課題等に対する震災低
減技術の将来展望を、以下のように考えている。
(1)設計面での将来展望-------------------------
1)実験データと解析方法の共有化システム----------
例えば、@大学や公的な研究機関が橋梁、ダム、ボ
ックスラーメン等の代表的構造物の大規模地震時実験
を行って、それら実験データや解析方法を公開する。
A一般技術者はそれら実験データや解析方法を明記し
た上で借用し、自己責任で有効利用する。これら@〜
Aのような共有化システムの構築が、震害低減技術の
発展には不可欠と考えている。 
2)じん性率の向上--------------------------------
 RC構造物の耐震性能を低コストで改善させる方法
として、じん性率を10以上にするような配筋方法や、
連続繊維巻立て工法の研究等も進められている。例え
ば、じん性率が10以上の部材断面を採用した場合は、
耐震性性能照査の一部を省略できる等の設計上の優遇
措置も、耐震性能の向上化に役立つと考える。
3)免震・制振技術の高度化------------------------
免震・制振装置は、硬直化かつ難解化しつつある耐
震設計法に、新風を吹き込む新技術である。今後も技
術開発を続けることにより、地震被害を大幅に低減で
きる可能性を十分に有している。       
(2)施工面での将来展望-------------------------
 経済的な理由等で、耐震補強を行えない構造物や一
般住宅でも、耐震診断は実施すべきである。地震被害
はどの部材で発生しやすいか、どのような破壊形態(
じん性の高い破壊、脆性的な破壊等)が想定されるか
等の耐震診断結果を明らかするだけでも、震害低減効
果や2次災害の予防効果はあると考えている。 
 また、近年は、構造物間の隙間が10cm未満の場合で
も、連続繊維巻立て工法、鋼板巻立て工法、鋼板1面
補強工法等により耐震補強が行われている事例もあり
今後は小スペース補強の技術開発も重要といえる。
以上

..11/23(Thu) 13:09[67]
++ TUYU    
 
★ 2006年度コンクリ主任技士試験予想−性能照査 ★
性能規定によりコンクリートの製造、コンクリート
 構造物の設計あるいは施工を行う場合の現状におけ
 る課題を挙げ、品質保証を前提とした改善策につい
 てあなたの意見を述べよ(800字を大幅に超過してい
 ます)。

T.はじめに:----------------------------------
国際化や社会的なコストダウン要請により、仕様規
定(従来法)から性能規定への移行が、製造、設計、施
工の各部門とも進んでいる。以下、課題と改善策の順
に経験も踏まえて、意見を述べる。

U.性能規定の現状における課題------------------
現在、製造・設計・施工ともに共通な課題として、
以下に示す3課題が存在すると考えている。
(1)技術責任の曖昧さ----------------------------
仕様規定(従来法)場合は、仕様に従うことで従来か
らの膨大な実績が担保となり実質的に技術面での責任
はまぬがれることができた。一方、性能規定の場合は、
技術的な自由度が増加した反面、関係者(特に受注者
)には技術面での責任が発生することになる。ただし、
現時点では、この責任の取り方が不明確な状態のまま
である。
(2)安全係数の不明確さ--------------------------
 性能規定の場合、材料強度等の変動を考慮するため
に安全係数が用いられており、例えば、性能規定型の
耐震性検討の場合は、材料係数、部材係数、構造物係
数、構造解析係数、荷重係数の計5種類の安全係数が
ある。各係数とも1.以上の値を採用することで、安全
側の設定となる。
 しかし、例えば、塑性ヒンジ発生後のせん断耐力を
検討するケースでは部材係数を2.に設定する場合もあ
り、合理的なはずの性能規定が過大設計や過大施工に
なる危険性を十分に有してるのが現状である。
(3)性能照査の難解さ----------------------------
 仕様照査の場合は多くの技術者が慣れ親しんだ方法
であった。それに比べ、性能照査は実績も未だ少なく
難解な手法である。

V.品質保証を前提とした改善策------------------
前章に示した課題順に、改善策を述べる。
(1)保険システムの導入----------------------
 性能規定型の製造・設計・施工を行った関係者(特
に受注者)に発生する責任を、保険システムなどで保
証することが必要と考えている。品質保証を前提とす
るためには、第3者的な技術検討機関も保険システム
に取り入れるべきである。
(2)安全係数の不明確さ解消----------------------
 RC構造物の弾塑性解析を例とすると、@コンクリ
ートのひび割れ軟化挙動の定式化、Aコンクリートと
鉄筋の付着や引抜け性状の解明、BRC部材のせん断
破壊メカニズムの理論化、などの研究課題が残ってい
るのが現状である。 
 今後は、性能規定型の設計や施工を積極的に行って、
各安全係数をできるだけ1.に近づけるよう技術開発を
進める必要がある。
(3)性能規定の難解さの低減----------------------
 難解さの低減方法として、以下の2点を考えている。
1)仕様規定による予備検討------------------------
 例えば、耐震設計を例とすると、事前に、仕様規定
型の弾性解析を行って予想通りの応力状態であること
を確かめた後、性能規定型の弾塑性解析を行った方が
解析結果を理解しやすいというメリットがある。
2)性能照査手順の仕様化--------------------------
性能照査方法として、「実験や実験式を用いる方法
」、「解析による方法」等があるが、各々の照査方法
の正当性を確認するだけでも、予想以上のコストと工
期が必要となるのが現実である。  
 そのため、たとえば、土木学会等の公的機関が行っ
た性能照査方法を手本として性能照査を行うような、
一種の「照査手順の仕様化」が性能規定型の設計や施
工が一般化するまでの緩和措置として、利用されてい
くと考えている。       以上

..11/23(Thu) 13:11[68]
■--(無題)
++ 薀蓄          --- 

  この掲示板ではコンクリート関連の情報提供をされていますが、技術士については考えてないのでしょうか?と言うのは、来年度、技術士2次試験を受験する予定なのですが、技術士もいない状況のため、論文を見てくださる方が一人もいません。もし、技術士の資格をお持ちの方がいればご指導をお願いしたいのですが
.. 8/28(Mon) 15:40[61]

++ TUYU    
 
前略
はじめまして
技術士試験の無料指導HPとしては
以下が超有名です。
http://www.pejp.net/pe/
(ただし、弊社は無関係です)
少しネット検索して頂ければ、すぐに
2〜3個は見つかるはずですので、
これ以上のフォローはご勘弁下さい。
一方、
コンクリート診断士と主任技士の無料講座は
少ないようですので、毎年少しだけですが
書かせて頂いています。
以上

.. 8/29(Tue) 01:00[63]
++ 薀蓄    
  ご返信ありがとうございました。

.. 8/31(Thu) 05:59[64]
++ TUYU    
  お役にたてたようで,私も嬉しいです.
以上

.. 9/ 1(Fri) 12:49[65]
■--【コンクリ診断士試験2006年度・設問Bの留意点】
++ TUYU          --- 

  ★設問B★
過去3年間の設問Bに関します劣化構造物を以下に示します.
「2005年B−1」:RC造・倉庫
「2005年B−2」:RC造・地下共同溝

「2004年B−1」:RC造・集合住宅
「2004年B−2」:RC造・T型桁

「2003年B−1」:RC造・壁式橋脚
「2003年B−2」:RC造・集合住宅

1)アルカリ骨材反応(ASR)・塩害・中性化・凍害を中心
 としたRC構造物の劣化状況の見分け方と,
2)それらの補修補強方法,

が問われますので、それらを準備しておけば良いと思い
ます。そのため、「設問B」を回答する際の留意点を,
以下に示しておきます。

------------------------------------------------
【コンクリ診断士試験2006年度・設問Bの留意点】
------------------------------------------------

T.お勧め回答手順:−−−−−−−−−−−−−−
  「○○○の劣化原因を1つ挙げ、その推定理
 由を述べよ」というような設問の場合は、以
 下の手順で回答して下さい(塩害の場合)。
 1)「以下に述べる理由で、塩害と推定する」
   と先に書きましょう。
 2)回答初期の段階では、ASR・中性化・
   凍害等の可能性と非選択の理由も、検討&
   記述しましょう。
 3)1、2枚の写真資料等から推定する訳で
   すから、1つの劣化原因に絞り込むのは、
   回答文章の後半で良いと思います。
 4)劣化原因検討初期の段階で、1つの劣化
   原因だけに絞り込むのは、技術者としてむ
   しろ無責任な印象を、採点官に与える危険
   性も有ります。
 5)塩害以外のASR・中性化・凍害の可能
   性も記述することで、回答文章量が稼げる
   という意味合いも勿論有ります。

U.その他の留意点:−−−−−−−−−−−−−−
  当講座開設中に気の付いた点を列記させて頂きます。
 1)毎年,建築構造物と土木構造物の劣化事例が
   各々1件出題されています。基本的には建築技術
   者さんと土木技術者さんに公平に1題ずつ出題さ
   れていると推定出来ますが,専門分野に拘らず,
   各人,回答し易い方を選択して下さい。
   「2005年B−2」:RC造・地下共同溝
   を例としますと,「打設時の温度ひび割れ」
   (底版を固定端とする外部拘束ひび割れ)という
   劣化原因を見抜くのは,相当難しいと思います。
 2)もし「B−1」,「B−2]とも、劣化原因が
   推定出来た場合は,「ASR,塩害,中性化,
   凍害,その他(温度,施工不良等)」の順で,
   選択して下さい。数問,回答練習して頂ければ
   上記の理由をご理解頂けると思いますが,ASR
   と塩害に関しては検討項目が豊富で,文章量
   も自然と稼げます。
                      以上
―――――――――――――――――――――
ASR,塩害,非破壊検査資料を以下に示しますので
ご参考にして下さい。
.. 6/20(Tue) 12:45[57]

++ TUYU    
  【コンクリ診断士試験2006年度ASR参考資料】
 アルカリ骨材反応の発生メカニズムを概説し、建設
時における対策及び発生後の診断・維持管理に関する
技術的留意点について述べよ。
------------------------------------------------
T.はじめに------------------------------------
 ひび割れ幅が大きく不規則な亀甲状であることと、
決定的な補修方法が見つかっていないことなどから「
アルカリ骨材反応はコンクリートのガン」といわれて
いた時期がある。
 なお、アルカリ骨材反応には、アルカリ炭酸塩反応
、アルカリシリケート反応、アルカリシリカ反応(以
下、ASR)の3種類があるが、国内で報告されてい
るのはASRなので、以下はASRについて述べる。

U.ASRの発生メカニズム----------------------
 砕石や山産骨材などのアルカリ性に反応する不良骨
材が、セメント中のアルカリ成分と反応して、骨材表
面にアルカリシリカゲルを生成する。
このアルカリシリカゲルが、セメント中の水分を吸
水、膨張して、ひび割れが発生する現象をASRと呼
んでいる。

V.建設時における対策--------------------------
1)骨材: できるだけ川砂や川砂利などの健固な天
然骨材を用いるべきである。しかし、やむおえず砕石
や山産骨材など反応性シリカ分が比較的多い骨材を用
いる場合は、化学法やモルタルバー法を用いて、骨材
のASR発生の可能性を検討する。
 なお、海砂・海砂利は、適切な塩分処理を行わない
と塩化物イオンの作用によりコンクリート中のアルカ
リ性が高くなるので、アルカリシリカゲルを生成する
危険性も高くなる。
2)低アルカリ型セメントの使用: 普通ポルトラン
ドセメントの低アルカリ型セメントとして、アルカリ
量0.6%以下のものがJISで規定されている。通常、
反応を防止できる単位アルカリ量は3kg/m3以下であ
るので、単位セメント量C=500kg/m3以下程度の使用
が許容できる。この方法は、セメント種類の指定のみ
で実現可能なため、簡便な対策方法として広く利用さ
れ得ると考えられるが、今のところ市場性が低く、価
格がやや高いのが欠点である。
3)抑制効果のある混合セメント等の使用: 高炉ス
ラグやフライアッシュの使用することでアルカリ骨材
反応を抑制する効果があることに着目した対策方法で
ある。しかし、高炉スラグやフライアッシュなどの使
用実績は未だ多いとはいえないため、例えば、一般の
コンクリートに比べて初期強度が小さい分、型枠や支
保工の存置期間を長くするなどの施工上の注意点も多
い。また、スラグ分量(質量比)を40%程度以上とする
など、今後、品質管理手法を確立していく必要がある。
4)コンクリート中のアルカリ総量抑制: 普通セメ
ントを使用しても、アルカリ総量を3kg/m3以下に抑え
れば、ASR反応を抑制できるとした対策方法である。
セメント中のアルカリ含有量は、ミルシートより計算
し、そのほか海砂や混和剤から供給されるものを含め
て計算し、規定量以下であることを確認する必要があ
る。アルカリ総量計算を必要とするが、単位セメント
量C=350kg/m3程度以下の一般構造物においては有効
な対策であり、価格面でも最も有利な方法といえる。

W.発生後の診断に関する留意点------------------
 現地診断等でASR発生の疑いがある場合は、以下
の点に留意する。 
@机上調査により、セメントや骨材の種類、配合設計
 鉄筋の有無などを検討するが、実構造物とは異なる
 場合もあるので現地調査が不可欠である。
A目視調査を行って、ゲルの発生や鉄筋の腐食や破断
 状況を確認する。RC構造物の場合、亀甲状では無
 く比較的拘束力の弱い主鉄筋方向にひび割れが生じ
 る場合もある。
B試験片を採取し、SEM-EDXA、偏光顕微鏡観察、酢酸
 ウラニル蛍光法、化学成分分析法などを用いて、骨
 材表面のアルカリシリカゲルの発生状況を調査する
 際は、複数の試験片や試験結果から検討した方が正
 確な判断が可能となる。
Cコアの促進膨張試験を行う場合、今後予想される膨
 張量(残存膨張量)か発生済みの膨張量(解放膨張量)
 を測定するかで、試験方法やコア採取位置が異なる
 ことに留意する必要がある。例えば、解放膨張量は
 鉄筋などで拘束されたコアを採取した後、温度20℃
 相対湿度95%以上の標準養生状態での最大膨張量か
 ら推定できる。解放膨張量と残存膨張量から、AS
 Rの進展状況(潜伏期、進展期、加速期、劣化期)
 が明らかになる。
ASRは、ひび割れ幅が比較的大きいため、塩害や凍
害などの複合劣化が生じている場合もあり、他の劣化
要因も調査し適切な処置を行うことが重要である。

X.発生後の維持管理に関する留意点--------------
 ASRの劣化程度により、補修工法(ひび割れ補修
工法、断面修復工法、亜硝酸リチウム注入工法など)
や補強方法(増厚工法、巻立て工法、外ケーブル工法
など)を適切に用いることで長期間の供用が可能とな
る。最近では、リチウムイオンを浸透させてASRを
制御する電気化学的な補修工法の研究も始まっており
今後の実構造物への適用が期待されている。以下、維
持管理上の留意点を述べる。
@ひび割れ補修工法は、比較的劣化初期(進展期程度
 )での補修工法であり、今後もひび割れ幅が拡大す
 る可能性が高い場合は、可とう性のあるエポキシ樹
 脂などの充てん材を用いる。
A断面修復工法では、劣化部をはつり落し、鉄筋の補
 修後、はつり面へのプライマー塗布を行い、無収縮
 モルタルやポリマーセメントモルタルなどで充てん
 する。ただし、1本の鉄筋周辺の導電性、イオン濃
 度、酸素濃度などに大きな差があると、補修部境界
 でマクロセル腐食が発生する危険性があるため、劣
 化が顕在化した部分だけでなく、大きめにはつり落
 して修復する必要がある。
B補修部表面を乾燥状態に保ち補修補強後も定期点検
 を継続し、必要により補修補強を追加することは、
 各工法とも共通である。
                      以上

.. 6/20(Tue) 12:49[58]
++ TUYU    
  【コンクリ診断士試験2006年度・塩害資料】
 耐久性向上の観点から、塩害に対して設計上配慮す
べき事項について述べよ。
----------------------------------------------
T.はじめに--------------------------------
 コンクリート構造物の早期劣化現象が、頻繁にマス
コミ等に取上げられている。それらの劣化要因として
は、塩害、中性化、アルカリ骨材反応、凍害などがあ
るが、なかでも塩害は劣化進行速度が速く、適切な補
修補強を行わないと構造物が倒壊するなどの大被害が
発生する危険性がある。塩害の発生要因としては、以
下の2点に大別できる。
(1)内的塩害: 骨材として、海砂や海砂利を塩分処
理せずに用いることで鉄筋腐食とひび割れ(鉄筋腐食
により鉄筋体積が約2.5倍に膨張するため)が発生す
る。やむおえず用いる場合は水洗い等を行って、塩化
物イオン濃度が0.3kg/m3以下(発錆限界は1.2kg/m3)に
なることを確認する。
(2)外的塩害: 海岸近くの鉄筋コンクリート(以
下、RC)構造物が海水や潮風の影響下で鉄筋腐食と
ひび割れが発生する。塩分を含む路面凍結防止剤の影
響で、道路構造物に塩害が生じるケースもある。

U.設計上の配慮-----------------
(1)配合設計面
 骨材は、適度な粒度分布があり硬質で、ゴミ、有機
物、塩化物イオンなどを含まないものを用いる。打設
可能な範囲で粗骨材の最大寸法を大きくし、水セメン
ト比、単位水量、単位セメント量とも低減することで
塩化物イオンの拡散係数も小さくなる。塩化物をフリ
ーデル氏塩として固定化する能力が高いため、高炉セ
メントの使用も塩害対策として有効である。
(2)構造面
 RC構造やPRC構造の場合は、従来から設計上、
曲げひび割れを許容しているため、ひび割れ発生ヵ所
から外的塩害が生じる場合がある。さらに、ひび割れ
ヵ所では、酸素や水分の供給が盛んになり、それまで
固定化されていたフリーデル氏塩が遊離し易くなるた
め、内的塩害も生じ易くなる。上記の対策としては、
@防錆処理鉄筋を用いる、A鉄筋かぶり厚を大きくす
る、等が考えられる。内ケーブル式のPC構造の場合
は、シースの腐食防止にも留意する必要がある。
(3)補修工法
ライフサイクルコスト最小の設計思想により、設計
時から、劣化速度制御の目的で補修工法が採用される
RC構造物が現れ始めている。以下、それらの内の2
例について述べる。
1)表面被覆工法: 設計時からRC構造物に表面被覆
工法を用いることは、外的塩害の防止だけでなく、ひ
び割れ部からのフリーデル氏塩の遊離化防止にも効果
がある。表面被覆工法としては、@炭素繊維シート、
Aアラミド繊維シート、Bガラス繊維シート、等によ
る被覆がある。
2)電気化学的工法: 近年、RC構造物の劣化防止対
策や補修工法として電気化学的工法が注目され始めて
いる。電気化学的工法とは、RC構造物の全面に陽極
材を設置し、構造物内の主鉄筋を陰極材として通電す
ることで、鉄筋の腐食防止や、脱塩、再アルカリ化な
どの劣化防止や劣化改善のための工法である。設計時
から用いる鉄筋防食対策としての電気化学的工法とし
ては、電気防食工法がある。この電気防食工法では、
微小電流を通電し10〜20年のオーダでRC構造物の塩
害や中性化を原因とする鉄筋の腐食を防止することが
可能である。

V.おわりに------------------
 コンクリートクライシスという流行語が生まれた19
80年代には、「アルカリ骨材反応はコンクリートのガ
ンだ」といわれていた。しかし、近年では、その劣化
被害の大きさと速度から、「塩害こそがコンクリート
のガンである」との認識が広まっている。上記のよう
な設計上の配慮をおこたると、再発する可能性も高く
外ケーブルによる補強や電気化学的工法による補修な
どに頼るしかないのが現状である。      
                      以上

.. 6/20(Tue) 12:51[59]
++ TUYU    
  【コンクリ診断士試験2006年度・非破壊検査資料】
 構造物中のコンクリートの強度および鉄筋のかぶり
を計測する非破壊検査方法とそれらの特徴と適用に際
しての留意点をあげるとともに、非破壊検査に関する
あなたの意見を述べよ。
----------------------------------------------
T.はじめに:−−−−−ーーーー
 1980年代にはコンクリートクライシスという流行語
が生まれ、その後もコンクリート構造物の早期劣化現
象が社会問題としてマスコミに頻繁に取り上げられる
ようになった。近年では、山陽新幹線福岡トンネル壁
面コンクリート片が、新幹線車両の屋根部分を直撃し
ている。上記のような早期劣化現象を背景として、構
造物の非破壊検査技術の重要性が再認識されている。
以下、コンクリート強度験と鉄筋かぶり厚推定のため
の非破壊検査の特徴と留意点、私の意見の順に述べる。

U.コンクリート強度推定試験−−−−−
@反発硬度法: コンクリート表面をシュミットハン
 マーで打撃し、はね返り高さから強度を推定する。
簡便な反面、鉛直面の測定を基準としており、上(
 下)向き面では小さめ(大きめ)の値になるので、
 測定値を補正する必要がある。
A超音波(弾性波速度)法: コンクリート表面から弾
 性波を発振して受信するまでの時間と距離から、強
 度を推定する。弾性波速度が既知の場合は、ひび割
 れ深さを推定することも可能である。水分の影響を
 受けにくいので、トンネル(無筋)の強度推定に用い
 られることが多いが、鉄筋の影響を受けやすいので
 留意する必要がある。

V.鉄筋かぶり厚の推定試験−−−−−−
@電磁波レーダ法: 電磁波をコンクリート中に伝達
 させ、鉄筋や欠陥ヵ所から反射してきた時間を連続
 測定し画像表示する。測定結果を画像で示すととも
 にデータもパソコンに保存できるため利用度が高ま
 っている反面、電磁波が水分で反射するので、漏水
 の多い場所等の使用は不向きである。
A電磁誘導法: センサーから磁場を発生させ、鉄筋
 などの磁性体によって誘導される起電力を測定する
 ことで鉄筋の位置かぶり厚さ、鉄筋径などを知るこ
 とができる。磁性体にしか反応しないため、はくり
 や内部空洞が存在しても鉄筋位置を感知できる反面
 かぶり厚が大きくなると正確な推定は困難になる。
BX線投影法: 1方向からX線をRC部材に照射し
 反対側に設置したフィルムに投影することで、かぶ
 り厚を推定する。測定結果の信頼性が高い反面、撮
 影装置の大きさやコスト面等とも改善していく必要
 がある。専門のX線技師も必要である。

W.非破壊検査に関する意見ーーーー
現場単品生産のコンクリート構造物にとって、構造
物を傷つけない非破壊検査は理想的な検査方法である
反面、欠点も存在するのが実情である。私は、非破壊
検査の、今後のあり方を以下のように考えている。
(1)現地での即時的な推定結果表示ーーー
 劣化ヵ所を詳細検討するためには、推定結果をリア
ルタイムで2次元や3次元で画像化できる技術が望ま
しい。過去の推定結果と比較検討したり、推定結果の
ばらつきを±3σ評価(σは標準偏差)するなどのプレ
ゼンテーション技術も重要となる。
(2)異種試験や局部破壊法との総合的な推定評価ー
非破壊検査結果には、測定環境差や個人差による誤
差が生じるやすいので、できるだけ、数種の検査方法
を組み合わせた上で、経験のある技術者が総合的に判
定することが望ましい。
 また、コア抜きやドリル法等の局部破壊法も併用し
て、非破壊試験結果の一部を照査・確認することは、
今後とも非破壊技術の精度向上面から重要である。
(3)ノウハウや成果のデータベース化ーーー
 非破壊検査では、測定角度や乾湿状態等で推定結果
が変化する場合もある。そのため、非破壊検査時の測
定方法、測定環境、測定データ、ノウハウ等をデータ
ベース化し、相互公開していくことが技術発展に不可
欠と考えている。             
                      以上

.. 6/20(Tue) 12:53[60]
■--【コンクリ診断士試験2006年度・設問A予想文例】
++ TUYU          --- 

 
 過去3年間の設問Aのキーワードを以下に示します.
「2005年」:維持管理記録(資料)の保存と活用(800字)
「2004年」:コンクリ診断士の心構えと技術的能力(1000字)
「2003年」:昭和40年代のコンクリート構造物に関する
社会的・技術的背景と診断時の留意点(1000字)

コンクリート診断の重要性が問われますので、結局は
毎年同じ準備で良いと思います。そのため、当講座の
予想問題も例年同様ですが、確認目的で以下に示して
おきます。
 1)お嫁さんや仕事友達に、コンクリート診断の重要性
  を話させて貰って下さい。10分間以上、熱く語れれ
  ば「合格間違い無し!」と思います。
 2)合格率15%程度の難関試験ですから、既存文章の
  100%コピーのような回答では受かりません。コン
  クリート構造物の品質確保や診断の重要性に関する
  「意見」や「確固たる信念」を持っている必要が有
   ると思います。
 3)ご自分の意見を書いた上で、要求文章量の8割に満
  たない場合のみ、下記に示した@米国の事例、A山
  陽新幹線福岡トンネルの事例、BLCC、等の文例
  をご利用下さい。

------------------------------------------------
【コンクリ診断士試験2006年度・設問A予想文例】
------------------------------------------------
 戦後からの半世紀は新設が主体であったが、今後は
既設のコンクリート構造物をいかに永く供用していく
かに重点が移っている。コンクリート構造物の維持管
理の重要性を示すとともに、円滑な維持管理を行うた
めにコンクリート診断士が果たすべき役割を,1000字
以内で記述しなさい。

------------------------------------------------
【コンクリ診断士試験2006年度・設問A予想回答例】
------------------------------------------------
1.はじめにーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 本年6月,エレベータの人身事故が発生し、製品の
品質や保守点検の重要性が再認識されている。我が建
設業界でも、トンネル壁面の崩落事故や、高速道路コ
ンクリートの剥落事故等、コンクリート構造物の耐久
性に問題がある事例が、しばしばマスコミにも取り上
げられ大きな社会問題となっていたのが、近年の状況
である。

2.維持管理の重要性ーーーーーーーーーーーーーー
 良質な材料を用いて,適切な設計施工がなされたコ
ンクリート構造物は、長期間にわたり有用であるのも
事実であるが、程度の差こそあれ経年劣化が生じ、特
に厳しい環境下では種々の不具合も発生する。
 維持管理の重要性を明らかにした実例として、1970
年代の米国では社会資本整備整備の財源が不足し、維
持管理・更新に対して十分な投資が行われなかった。
そのため、1980年代の米国では社会資本の老朽化が急
速に進み悪路や欠陥橋梁の急増で社会的・経済的に大
きな損失生じたが、その後、1982年にガソリン税率を
引き上げることで維持管理・更新のための財源を確保
し急速な老朽化を阻止した経緯がある。欧米において
は既に建設市場の30〜50%が維持補修となっており、
今後更に増加していく傾向にある。我が国ではまだ15
%程度であるが欧米と同じ歩みをたどっていくことは
確実である。
 そのため、我が国でも、コンクリートの耐久化改善
の活動が始まってる。既存コンクリート構造物につい
ては保守点検を行い、早期に劣化を判断して適切な維
持管理を行う必要が生じており,コンクリート標準示
方書についても「維持管理編」が新設されている。

3.コンクリート診断士に求められる資質ーーーーー
 1980年代にはコンクリートクライシスという流行語
が生まれ、その後もコンクリート構造物の早期劣化が
社会問題としてマスコミに頻繁に取り上げられるよう
になった。近年では、山陽新幹線福岡トンネル壁面コ
ンクリート片が、新幹線の屋根部を直撃している。こ
の事故直後の現地調査結果では、コールドジョイント
部からの劣化によるコンクリート片のはく落とのこと
であった。
 型枠脱型時点からコールドジョイントの存在を確認
できたにも関わらず、施主側の工事関係者はその対策
を行わず、その後もコールドジョイントを放置し続け
ていた。このような状況下でも、もし、中立的な立場
で高い技術力を持った専門技術者がいれば、
 1)コールドジョイント部のハツリ落し、
 2)はつったコンクリート面へのプライマー塗布、
 3)ポリマーセメントモルタルや無収縮モルタル等の
  充填によるコンクリート断面の修復、
等の適切な補修工法を指示することが可能となる。
 ゆえに、コンクリート診断士に求められる資質とし
ては、@高い技術力、A豊富な経験、B中立性、C透
明性、D公平性、E情報収集能力、F経済観念、など
が必要不可欠といえる。

4.コンクリート診断士に求められる社会的役割ーー
 現在、社会資本の建設や維持管理においてライフサ
イクルコスト(以下、LCC)導入の重要性が注目さ
れ始めている。LCCとは、初期コスト、維持管理コ
スト、撤去コストの合計値であり、社会資本の低コス
ト化と耐久性向上を目的とした経済指標である。既存
の社会資本構造物の場合は、初期コストを省略した余
寿命LCCを用いる場合もあるが、LCC、余寿命L
CC共、維持管理コストの算定が最も難解である。
 コンクリート構造物の維持管理方法とその維持管理
コストを出来る限り正確に算定し、提案するのが、最
も重要なコンクリート診断士の社会的役割と考える。
 今後、従来型の「事後保全」から、LCC導入によ
る「計画保全」の移行に伴って、「不必要な維持管理
コストを使っていると誤解される危険性」や「技術不
足や経験不足から過大または過小な補修補強を行って
しまう危険性」も存在する。コンクリート診断士とし
て@高い応用能力とA説明責任を果す能力も重要とい
える。

5.おわりにーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 適切な補修補強と維持管理の判断をするには、客観
的に評価できるシステムが必要であり、診断士制度は
これに応えるものである。したがって、資格者である
診断士には、補修の要否判定や補修方法の提案を行え
る技術と、適切な補修や補強を行うことにより長時間
の供用に耐えうる性能を確保できる能力が要求される。
また技術的なレベルが高いというだけでなく、倫理観
や公平性も重要である。
 以上の提案を実行することで、コンクリート構造物
の社会的な信頼度を回復させること、及び既設コンク
リート構造物をより長持ちさせることが可能になると
考えている。
                      以上
―――――――――――――――――――――
1000文字を大幅に超過していますので,必要カ所をご
利用下さい。設問Bの参考資料も6月25日頃UP予定
です。では試験、頑張って下さ〜い。
.. 6/18(Sun) 19:41[56]

■--コンクリート診断士試験について
++ 竜虎          --- 

  こんにちは
平成18年度のコンクリート診断士試験を受験する者です。
ネット検索していたら、このサイトを発見しました。大変役に立ちそうなので、これから利用させてもらいます。
早速ですが、有意義な情報を提供していただければと思いますので、よろしくお願いします。
.. 4/16(Sun) 18:33[53]

++ TUYU    
  ◎竜虎さまへ:−−−−
 前略
はじめまして。
掲示板への書き込み、有難うございました。
毎年、ほとんど同じ予想ですが、
6月中旬くらいに,予想問題等
をUPさせて頂きます。    以上

.. 4/23(Sun) 15:17[55]
■--無料添削講座休止のお知らせとお詫び
++ TUYU          --- 

  大変申し訳ありませんが
今年と来年度は、弊社の無料添削講座を
お休みさせて頂きます。

ただ、
少しだけですが、試験1ヶ月前くらいに今年度
のコンクリート診断士試験の対策試料だけは
UP予定ですので、ご期待下さい。

受験生の皆さまもご経験されたと思いますが
3年前、急に仕事が無くなりました。
(今は、だいぶ回復してますが、、。)
そのため
私(TUYU)は社会人大学院に通うようになりましたが
卒業年が近づいて来まして、無料添削させて頂く時間的
余裕が無くなりました。
なにとぞ、ご理解下さいます様お願い申し上げます。
以上
.. 4/23(Sun) 15:09[54]

■--2005年度のコンクリ主任技士試験の小論文予想
++ TUYU          --- 

 
◎2005年度の主任技士試験受験生さまへ:−−−−−−−−
 一応、本年も予想問題を考えてみましたので、
 下記に示します。
 
1)予想問題は2種類です:−−−−
  「キーワード説明問題」と
  「建設一般的問題」
 の両方を3個ずつ予想しました。
 
2)キーワード説明問題:−−−−−−−
  @「耐震性能」 受講生さんとの共同作文なので非公開
  A「性能照査」 同上
  B「地球環境を考慮したコンクリ」 以下に公開
 上記3個で十分だとは思いませんが、既に11月ですし
 この3個に絞りました。
 作文問題は、キーワードに関する知識を確かめるのが
 採点目的では無いと思います。キーワードに関する知識を
 確かめるのなら4択問題を増やした方が採点官も楽な
 はずです。
 キーワードに関して、「読み易くて論理的な文章が
 書けるか否か」を採点するのだと推測します。
そのため、
 万一、「高強度コンクリ」のような準備外のキーワード
 しか選べなくても、4択問題の中に2、3題は
 「高強度コンクリ」に関する設問が有るはずですので、
 その設問を利用することで、合格文章を作成することは
 可能と考えています。
 
3)建設一般問題:−−−−−
  C「単位水量」 以下に公開
  D「品質確保」 以下に公開(2000年度の回答例)
  E「耐久性」  以下に公開(2001年度の回答例)
 建設一般は上記3個です。
  DとEは過去問題の回答例です。HP上への設問
 掲載許可がJCLから得られませんでしたので、
 D、Eの設問自体は省略しています。

それでは、
以下にBCDEの回答例を公開します。
..11/ 6(Sun) 23:06[47]

++ TUYU    
 
★2005年度コンクリ主任技士予想問題ー環境保全★
 コンクリート関連の環境対策上の課題と今後のあり
 方について意見を述べよ(800字を大幅に超過してい
ますのでご注意下さい)。
------------------------------------------------
------------------------------------------------
T.はじめに------------------------------------
ポルトランドセメント1tを製造するのに約870kg
ものCO2が排出されるといわれている。一方、コンク
リートは、他産業の副産物や都市ゴミ焼却灰等を有効
利用してゼロエミッションに貢献できる等の2面性を
有しており、今後の対策によって地球環境に与える影
響が大きく変化するとも考えられる。以下、現状と課
題、及び今後の展望について意見を述べる。
U.環境対策の現状と課題------------------------
 国内産業廃棄物の約2割、不法投棄量の約6割が建
設関連といわれており、コンクリート関連の環境対策
は最重要課題の一つである。
(1)コンクリート塊の発生量増加とニーズ減少----
 高度成長時代である1960年代に建設したコンクリー
ト構造物が30〜40年の材齢に達しており、コンクリー
ト塊の発生量は増加すると予想される。
 現在、解体工事現場で発生するコンクリート塊は、
粉砕して道路の路盤材等として再利用することが多く
再利用率は96%程度と高水準であるが、今後は公共事
業の減少により、路盤材需要等も徐々に少なくなると
推定できる。
(2)良質な骨材の枯渇化----------------------
最も良質な河川産骨材は枯渇化しており、現状では
骨材総量の数%程度である。それ以外では、砕石と砕
砂、山産骨材、海産骨材の順に、5割:3割:1割、
程度であるが、海や山の自然環境保全等の観点から、
砕石と砕砂への依存度が、今後も益々大きくなると考
えられる。
 しかし、砕石・砕砂は天然骨材に比べて角ばってお
り、単位水量が10%程度多くなる傾向がある。また、
アルカリ骨材反応等を示す不良骨材の可能性も高くな
るのが欠点である。
(3)生態系への影響----------------------------
 河川事業を例とすると、豪雨時等に急流になること
が予測される護岸工事では、川底と両岸をコンクリー
トで覆う河川整備が、一般的に行われてきた。
 しかし、川辺は鳥類や魚類、水生生物や植物の活動
の場であり、上記のコンクリート3面張りは、生態系
への影響を軽視した水害対策の一例といえる。
V.環境対策上の今後の展望----------------------
 上記の課題に従って今後の展望を述べる。
(1)コンクリート塊の有効利用------------------
 運搬費や最終処分費を考慮すると、建設作業で発生
したコンクリート塊は発生地かその近くでリサイクル
する必要がある。
 モルタルが付着した骨材は、高性能なこすりもみ機
等でモルタルを十分除去した後、再生骨材として再利
用する。また、モルタル成分は粉砕して、細骨材や混
和材として再利用する等の研究が進められている。
 近い将来には、構造用コンクリートから構造用コン
クリートというリサイクルも目指していく必要がある。
(2)副産物等の有効利用----------------------
上記の再生骨材や砕石、産業副産物である高炉スラ
グやフェロニッケルスラグ等を有効利用することで、
粗骨材の需要を満たすことは可能と推定している。
 ただし、良質で安価な細骨材の供給が困難になりつ
つあり、フライアッシュや新しい副産物を利用する技
術開発が必要と考えている。
(3)生態系の保全------------------------------
 細骨材を使わないポーラス(多孔質)コンクリート
が、環境保全対策の一つとして注目されている。すき
間に植物が根を張ることもできるので水辺の植生や水
生生物の活動が可能となる。
ただし、ポーラスコンクリートの利用は始まったば
かりであり、生態系の復元状況を観察し、今後の設計
施工に生かしていくことが重要である。
W.おわりに------------------------------------
 上記以外にも、コンクリートの長寿命化を図ること
でも、天然資源保護やCO2発生を低減することが可能
となる。そのためには、高耐久性コンクリート、非破
壊検査、補修補強の技術開発が今後、益々重要になる
と考えている。               以上

..11/ 6(Sun) 23:09[48]
++ TUYU    
 
★★2005年コンクリ主任技士試験予想問題/単位水量★
 コンクリートの耐久性向上や高性能化の要求に対して
コンクリートの製造段階や施工段階における技術的問題
点と問題点解決のための新技術について、あなたの意見
を述べよ(800字を大幅に超過して1800字ありますので、
ご注意下さい)。
--------------------------------------------------
--------------------------------------------------
T.はじめに--------------------------------------
従来は、スランプ、空気量、強度がレディミクストコ
ンクリート(以下、生コン)荷下ろし時の検査項目であっ
たが、最近は、加水防止とコンクリートの耐久性向上を
目的として、単位水量測定が加わり始めている。コンク
リートの3大品質である強度、耐久性、水密性を向上さ
せるためには、打設可能な範囲で、単位水量、単位セメ
ント量、水セメント比とも低減することが有効であるが、
製造段階と施工段階とも品質管理上の問題点が存在する
のが現状である。以下、コンクリートの製造段階と施工
段階の問題点と新技術を中心に意見を述べる。
U.製造段階--------------------------------------
(1)粗骨材粒度分布の偏りと是正------------------
 以前から、生コン工場内での粗骨材の材料分離とそれ
に伴って標準粒度範囲を大きく外れた粗骨材の生コン出
荷が指摘されていた。粗骨材の粒度分布が適切でないと
プラスチックでワーカブルなコンクリートは得られず、
材料分離・ジャンカ・コールドジョイントの原因にもな
りやすい。所定のスランプ値を得るために単位水量を大
きくすることで低品質なコンクリートになる危険もある。
 この問題を解決する新技術として、最近、粗骨材の分
割管理が注目されている。例えば、最大粗骨材寸法が20
mmの場合、20〜10と10〜5mmの2分割、または20〜15、
15〜10、10〜5mmに3分割し、適切に配合することで、
粒度分布と単位水量の安定化に効果的である。    
(2)細骨材表面水の測定誤差とその改善------------
配合表には、表面乾燥飽水状態の骨材量が示されてい
るが、特に細骨材は多くの水分を含んだ状態で用いられ
るのが一般的である。そのため、正確に表面水率を測定
しないと計量ミスが生じ、コンクリートの品質変動が発
生する原因でもあった。
この問題を解決するため、最近、表面水率測定が不要
で計量誤差が生じない水浸細骨材計量方式が用いられ始
めている。水中に細骨材を浸した時の水と細骨材の容積
と質量から、それぞれの質量を正確に求めることが可能
であり、品質保証に適した新技術と注目されている。
V.施工段階--------------------------------------
(1)単位水量の迅速推定試験----------------------
耐久性向上や加水行為防止を目的にして、施工現場で
の単位水量測定ニーズが高まっており、2004年3月には
国土交通省も「単位水量測定要領(案)」を関係機関に通
知している。
 以前にも単位水量や単位セメント量を推定する洗い分
析法、反応熱法、比重計法などの試験法が存在したが、
最近は、エアーメータ法や電子レンジ法など、より短時
間で単位水量を推定できる試験方法が開発され始めてい
る。しかし、170〜190kg/m3の単位水量に対して、±10
kg/m3程度の測定誤差も存在しており、精度や試験時間
などの課題を今後解決していく必要がある。
(2)流動化コンクリートの有効利用----------------
施工に適したスランプが正しく設定されていた場合で
も、交通事情や機械トラブルなどが原因で生コン車の待
機時間が長くなり、スランプが許容範囲を外れることも
十分に想定される。このような場合に、流動化剤を用い
た流動化コンクリートの有効利用が提案され始めている。
 流動化剤は、高性能AE減水剤と異なりスランプロスが
大きい反面、効果が消えた後はほぼ元のコンクリート性
状に戻る特徴があり、施工不良や加水行為を激減させる
可能性があると考えられる。
 ただし、10cm以上スランプを増大させると材料分離が
生じやすいことや、流動化剤はベースコンクリートの混
和材と相性が悪い場合もあり、これらの現象に精通した
コンクリート技術者が責任を持って流動化剤を使用する
必要がある。
W.おわりに--------------------------------------
 スランプ値や単位水量は、コンクリート性状の1部を
示す品質管理上の数値であり、決して目的ではない。ス
ランプ試験を例とすると、スランプ値10cmで同じでもプ
ラスチックでワーカブルな性状を有しているかの判断が
重要である。つまり、新技術を有効利用するためには、
スランプ値や単位水量だけに拘ることなくや、コンクリ
ート技術者の豊富な経験と最新技術を利用できる応用能
力が不可欠と考えている。           以上

..11/ 6(Sun) 23:11[49]
++ TUYU    
 
★2000年度の回答例/品質確保★
掲載許可が得られませんので設問は、省略します。
--------------------------------------------------
--------------------------------------------------
最近、コンクリート構造物の信頼性を低下させるよう
な事例が頻繁に発生しており、これらの現状での問題点
と、改善方法について以下に考えを述べる.
T.コンクリートの製造 ―――――――――――――
(1)現状での問題点: 天然骨材の枯渇化がすすむに従
い、海砂・海砂利や砕石が用いられるようになった.し
かし、海砂・海砂利には塩害の問題、砕石にはアルカリ
骨材反応の問題があり、使用の際には十分な注意が必要
である.
(2)改善方法: 人工軽量骨材や高炉スラグ等の人工骨
材が使われ始めているが、人工軽量骨材は水分量の多さ
、高炉スラグは品質の変動に十分注意する必要がある.
コンクリート塊再生の研究も始まっている.
U.コンクリート工事の施工 ―――――――――――
(1)現状での問題点: @施工管理上の問題点として、
1999年の山陽新幹線福岡トンネルの壁面はく落事故を例
として取り上げると、コールドジョイントが発生してい
たことは型枠脱型時点から明らかといえる.A品質管理
上の問題点としては「加水行為」が最も悪質と考えてい
る.
(2)改善方法: @施工管理上の改善方法としては、施
工不良が明らかになった時点で関係者全員にペナルティ
を科すとともに、業界のモラル向上意欲を公表していく
ことが重要と考える.米国のインスペクターのような施
工管理のスペシャリスト養成も最重要課題の一つである.
A品質管理上の改善方法としては、耐久性向上と「加水
行為」防止を目的として、最近、土木学会等で「水セメ
ント比の明示」と「水分量の確認」が提案されている.
ただし、私は更なる品質向上をめざすためには「水セ
メント比と水分量両方の明示と確認」が必要と考えてい
る.   以上

..11/ 6(Sun) 23:14[50]
++ TUYU    
 
★2001年度の回答例/耐久性★
掲載許可が得られませんので設問は、省略します。
--------------------------------------------------
--------------------------------------------------
 100年間以上、安心して使えるRC造住宅を建設する
ため、私は特に耐久性能と耐震性能の確保にこだわり、
設計者と施工者に以下の要求を行う。
1.設計面: 構造細目の重視等――――――――――
 @耐久性と耐震性確保のため、最小鋼材量や鉄筋かぶ
り厚さの確保、継手位置やフックの規定等の構造細目
に従った適切な設計を行う。
 A大規模地震時での耐震性確保のため、従来の許容応
 力度設計法以外に性能照査型の耐震設計を実施する。
2.材料面: 適切な配合設計―――――――――――
 @耐久性確保のため、ゴミや有機物を含まずアルカリ
 骨材反応の無い健固で粒度分布の良い骨材を用いる。
 A水セメント比は、強度と耐久性の両方に相関が高い
 ので、打設可能な範囲で出来るだけ小さく設定する。
3.施工面: 密実な打設と適切な養生―――――――
 @耐久性不足原因となるコールドジョイントを発生さ
 せないため、無理と無駄の無い打設計画を立案、実行
 するとともに、バイブレータを適切に用いて密実な打
 設を行う。A早期劣化原因となる加水行為の厳禁を作
 業員や職人に厳守させる。B正常な水和反応促進のた
 め、1)日平均気温が25℃以上か打設時温度が35℃以上
 の場合は暑中コンクリートとしてプレクーリングや打
 設後の養生を行い、2)日平均気温が4℃以下の場合は
 寒中コンクリートとして保温や給熱養生を実施する。
4.維持管理面: 点検調査と補修補強―――――――
 @経済的な維持管理を実現するため、定期的な概略調
 査と、必要時の詳細調査及び補修補強を併用する。
 A表面劣化防止目的の塗装やタイル貼等、耐震性補強
 目的の補強繊維シート貼や置換え工法、増厚工法等も
 必要により実施する。            
上述の要求事項を遵守し実行することで、RC住宅を1
00年以上利用することが可能と考えている。   以上
―――――――――――――――――――――――――
それでは、試験頑張って下さい。
―――――――――――――――――――――――――

..11/ 6(Sun) 23:15[51]
++ masa    
  予想問題の公開有り難うございました。

..11/ 7(Mon) 08:27[52]
■--コンクリート主任技士試験の小論文講座(無料)開設のお知らせ
++ TUYU          --- 

 
コンクリート主任技士試験の小論文講座(無料)を以下の
要領で開催致しますので、今年の受験生さんはご遠慮無
くお申込み下さい(定員10名まで)。
具体的には、私(TUYU、y-tuyu@nifty.com)宛てに
Eメールで参加表明して下さい(様式自由)。

T.講座内容:−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  1)受講生さん作成の小論文をEメールで
   お送り下さい(回数制限無し)。
  2)弊社からは1週間以内に添削文章をEメールで
   返送させて頂きます。

U.参考資料:ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  1)「コンクリート主任技士合格必携」技術書院
  2)「コンクリートのここが問題20」
     セメントジャーナル社
     ★注目記事:水浸細骨材計量方式
  3)「良いコンクリートの原点」
     セメントジャーナル社
     ★注目記事:粗骨材の分割管理法
  4)「コンクリートのひび割れがわかる本」
     セメントジャーナル社
  5)「コンクリート名人養成講座」日経BP社
  6)「コンクリート補修講座」日経BP社

V.概略スケジュール:−−−−−−−−−−−−−−
 以下の2期間を予定しています。
  1)2005年9月初旬〜11月下旬:小論文対策期間
  2)2006年1月初旬〜1月下旬:口頭試験対策期間

W.小論文設問予想:ーーーーーーーーーーーーーーー
 近年は@「コンクリート技術者としての経験や技術力
を問う問題」が出題されていましたが、昨年はA「高強
度コンクリート等の用語説明」だったようです。昨年の
受講生さんからのご報告を受けて、私自身も驚きました
が、昭和50年代にはこのようなA「用語説明」も頻繁に
出題されていたそうです。
 そのため、今年度は上記@A両タイプの準備を各受講
生さんとご一緒にしていこうと考えています。

X.おことわり:−−−−−−−−−−−−−−−−−
 無料の小論文添削講座ですので基本的に、一般的なキ
ーワード質問はお断りしています。小論文作成に必要な
キーワードに関しては、その限りではありませんが、最
近はこのようなキーワード質問を歓迎しているホームペ
ージ等も存在していますので、受講生さま各位には、そ
れらのURL等もご紹介しています。
                       以上
.. 8/31(Wed) 23:51[41]

++ TUYU    
  定員を超過しましたので、平成17年度コンクリート
主任技士試験無料講座・受講生さんの募集を締め
切らせて頂きます。
沢山のご応募、大変有難うございました。
以上

..10/27(Thu) 00:49[42]
++ masa    
  最近このページを見つけました
主任技士試験無料講座・受講生の募集を締め切られたとのことですが
小論文の予想問題を教えていただけないでしょうか

..11/ 2(Wed) 12:52[43]
++ TUYU    
  ◎masaさまへ:−−−−
 前略
はじめまして。
掲示板への書き込み、有難うございました。
毎年、ほとんど同じ予想ですが、(個人的な
都合で)11月08日の夜中くらいに,予想問題
の1部をUPさせて頂きます。    以上

..11/ 3(Thu) 17:45[44]
++ masa    
  ご返答有り難うございました。

..11/ 4(Fri) 09:07[45]
■--論文予想問題
++ hama          --- 

  はじめてメールします。
今年も診断士の試験に挑戦しようと思っているものです。
小論文講座の申し込みを考えていたのですがに間に合いませんでした。
今年は昨年のように「論文問題A、B」の予想問題と模範解答のUPはされないのでしょうか。
 是非ともアップをお願いします。
.. 7/ 1(Fri) 23:51[39]

++ TUYU    
  ◎hamaさまへ:−−−−
 前略
はじめまして。
掲示板への書き込み、有難うございました。
初年度は受講生さんが、なかなか定員に達し
ないのでその間、掲示板に書き込んでいまし
た。しかし、今年度は講座開始直後に定員に
達しましたので、ほとんどUPしていないの
が現状です。ご期待に沿えずに失礼しました。 
上記だけだと愛想無し過ぎるので、少し書い
てみます。

★設問A★
コンクリート診断士の社会的役割と資質が問
われますので、結局は毎年ほとんど同じ準備
で良いと思います。そのため、当講座の予想
問題も結局昨年と同じですが、確認目的で一
応、文末に示しておきます。

★設問B★
設問Bは、各受講生さん自身が作成された作
文回答を添削しています。そのため今年度は
UP出来る当講座の予想回答が有りません。
ただ、
1つだけ指導方針を以下に書かせて頂きます。
「○○○の劣化原因を1つ挙げ、その推定理
由を述べよ」というような設問の場合は、以
下の手順で回答して下さい(塩害の場合)。
1)「以下に述べる理由で、塩害と推定する」
 と先に書きましょう。
2)回答初期の段階では、ASR・中性化・
 凍害等の可能性と非選択の理由も、検討&
 記述しましょう。
2)1、2枚の写真資料等から推定する訳で
 すから、1つの劣化原因に絞り込むのは、
 回答文章の後半で良いと思います。
3)劣化原因検討初期の段階で、1つの劣化
 原因だけに絞り込むのは、技術者としてむ
 しろ無責任な印象を、採点官に与える危険
 性も有ります。
4)塩害以外のASR・中性化・凍害の可能
 性も記述することで、回答文章量が稼げる
 という意味合いも勿論有ります。

------------------------------------------------
【コンクリ診断士試験2005年度・問題A予想設問例】
  ただし2004年6月の問題A予想と同じです
------------------------------------------------
 戦後からの半世紀は新設が主体であったが、今後は
既設のコンクリート構造物をいかに永く供用していく
かに重点が移っている。欧米における維持管理事例か
ら我が国の将来を予測した上で、コンクリート構造物
の維持管理の重要性を示しなさい。さらに、円滑な維
持管理を行うためにコンクリート診断士が果たすべき
役割も含めて1000字以内で記述しなさい。

========================

以下に、「回答例」を示しますので、ゼヒ、受験生各
位さまのオリジナル論文を作成してみて下さい。1000
字を大幅超過していますが、これくらい準備しておけ
ば、現場合せ的に1000字程度に収まります。

========================
1.はじめにーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 社会資本として役割を担うコンクリート構造物は、
半永久的なメンテナンスフリーであるといわれて、戦
後、特に1960年代以降、大量に建造されてきた。しか
しながら近年、トンネル壁面の崩落事故や、高速道路
コンクリートの剥落事故等、耐久性に問題がある事例
がしばしばマスコミにも取り上げられ、社会問題とな
っている。

2.維持管理の重要性ーーーーーーーーーーーーーー
 適切な設計、材料、配合、施工がなされたコンクリ
ート構造物は、長時間にわたり有用であるのも事実で
あるが、程度の差こそあれ経年劣化するし、特に厳し
い環境下では、種々の不具合もコンクリート構造物に
は生じている。
維持管理の重要性を明らかにした実例として、1970
年代の米国では社会資本整備整備の財源が不足し、維
持管理・更新に対して十分な投資が行われなかった。
そのため、1980年代の米国では社会資本の老朽化が急
速に進み悪路や欠陥橋梁の急増で社会的・経済的に大
きな損失生じたが、その後、1982年にガソリン税率を
引き上げることで維持管理・更新のための財源を確保
し急速な老朽化を阻止した経緯がある。欧米において
は既に建設市場の30〜50%が維持補修となっており、
今後更に増加していく傾向にある。我が国ではまだ15
%程度であるが欧米と同じ歩みをたどっていくことは
確実である。
 そのため、我が国でも、コンクリートの耐久化改善
の活動が始まってる。既存コンクリート構造物につい
ては保守点検を行い、早期に劣化を判断して適切な維
持管理を行うことが経済的な活動として必要になって
きた。これに伴い土木学会のコンクリート標準仕様書
についても「維持管理編」が新設されている。

3.コンクリート診断士に求められる資質ーーーーー
 1980年代にはコンクリートクライシスという流行語
が生まれ、その後もコンクリート構造物の早期劣化が
社会問題としてマスコミに頻繁に取り上げられるよう
になった。近年では、山陽新幹線福岡トンネル壁面コ
ンクリート片が、新幹線の屋根部を直撃している。こ
の事故直後の現地調査結果では、コールドジョイント
部からの劣化によるコンクリート片のはく落とのこと
であった。
型枠脱型時点からコールドジョイントの存在を確認
できるはずにも関わらず、施主側の工事関係者はその
対策を行わず、その後もコールドジョイントを放置し
続けていた。
このような状況下にも、もし、中立的な立場で高い技
術力を持った専門技術者がいれば、
@コールドジョイント部のハツリ落し、
Aはつったコンクリート面へのプライマー塗布、
Bポリマーセメントモルタルや無収縮モルタル等の充
 填によるコンクリート断面の修復、
等の適切な補修工法を指示することが可能となる。
 ゆえに、コンクリート診断士に求められる資質とし
ては、@高い技術力、A豊富な経験、B中立性、C透
明性、D公平性、E情報収集能力、F経済観念、など
が必要不可欠といえる。

4.コンクリート診断士に求められる社会的役割ーー
 現在、社会資本の建設や維持管理においてライフサ
イクルコスト(以下、LCC)導入の重要性が注目さ
れ始めている。LCCとは、初期コスト、維持管理コ
スト、撤去コストの合計値であり、社会資本の低コス
ト化と耐久性向上を目的とした経済指標である。既存
の社会資本構造物の場合は、初期コストを無視した余
寿命LCCを用いるが、LCC、余寿命LCCともに
、維持管理コストの算定が最も難解となる。
 コンクリート構造物の維持管理方法とその維持管理
コストを出来る限り正確に算定し、提案するのが、最
も重要なコンクリート診断士の社会的役割と考える。
 今後、従来型の「事後保全」から、LCC導入によ
る「計画保全」の移行に伴って、「不必要な維持管理
コストを使っていると誤解される危険性」や「技術不
足や経験不足から過大または過小な補修補強を行って
しまう危険性」も存在する。コンクリート診断士とし
て@高い応用能力とA説明責任を果す能力も重要とい
える。

5.おわりにーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 適切な補修補強と維持管理の判断をするには、客観
的に評価できるシステムが必要であり、診断士制度は
これに応えるものである。したがって、資格者である
診断士には、補修の要否判定や補修方法の提案を行え
る技術と、適切な補修や補強を行うことにより長時間
の供用に耐えうる性能を確保できる能力が要求される。
また技術的なレベルが高いというだけでなく、倫理観
や公平性も重要である。
 以上の提案を実行することで、コンクリート構造物
の社会的な信頼度を回復させること、及び既設コンク
リート構造物をより長持ちさせることが可能になると
考えている。
                      以上
―――――――――――――――――――――
では試験、頑張って下さ〜い

.. 7/ 2(Sat) 18:28[40]
■--コンクリート診断士試験の小論文講座(無料)開設のお知らせ
++ TUYU          --- 

 
コンクリート診断士試験の小論文講座(無料)を以下の
要領で開催致しますので、今年の受験生さんはご遠慮
無くお申込み下さい。
具体的には、私(TUYU、y-tuyu@nifty.com)宛てに
Eメールで参加表明して下さい(様式自由)。なお無料
講座ですので先着10名さまに制限させて頂きます。

T.講座内容:−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  1)受講生さん作成の小論文添削
   (回数制限無し、4月初めから)
  2)弊社からは週1回程度のEメール資料送付
(4月末から)

U.使用予定テキスト:−−−−−−−−−−−−−−
  「H17年度版_コンクリート診断士完全攻略問題集」
   セメントジャーナル社

V.参考資料:ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  1)「コンクリートのここが問題20」
     セメントジャーナル社
     ★注目記事:水浸細骨材計量方式
  2)「良いコンクリートの原点」
     セメントジャーナル社
     ★注目記事:粗骨材の分割管理法
  3)「コンクリートのひび割れがわかる本」
     セメントジャーナル社
  4)「コンクリート名人養成講座」日経BP社
  5)「コンクリート補修講座」日経BP社

W.おことわり:−−−−−−−−−−−−−−−−−
 無料の小論文添削講座ですので基本的に、一般的なキ
ーワード質問はお断りしています。ご存知なように、コ
ンクリート分野のキーワードには難解なものが多数存在
しますし、私自身(TUYU)も決してコンクリートの
専門家という訳ではありません。ただし、小論文作成に
必要なキーワードに関しては、その限りではありません。
また、最近はこのようなキーワード質問を歓迎している
ホームページも存在しますので、受講生さま各位には、
それらのURL等もご紹介させて頂きます。
                       以上
.. 4/ 2(Sat) 23:16[37]

++ TUYU    
 
定員を超過しましたので、平成17年度コンクリート
診断士試験無料講座・受講生さんの募集を締め
切らせて頂きます。
本年も沢山のご応募、大変有難うございました。
以上

.. 5/14(Sat) 21:53[38]
■--ありがとうございました。
++ 現場技術員          --- 

   本年度、コンクリート診断士に合格致しました。記述試験の診断士の
 意義については大変参考になり感謝致します。今年度は主任技師に挑 戦することにしました。本年度もお世話になりたいと思います。
.. 3/11(Fri) 11:21[35]

++ TUYU    
  ◎現場技術者さまへ:−−−−ーーーーーーー
前略
コンクリート診断士試験の合格報告UP
大変有難うございました。
最近は、当掲示板を見る機会が無くRES
が遅くなって大変失礼しました。
コンクリート診断士試験の合格発表は確か
8月末頃なのに登録して貰えるのが、7ヶ
月後の3月で嬉しいながらも少し悲しかっ
たことを思い出しました。
合格報告は頂くのですが、この掲示板に
UPしてくれた受講生さんは初めてなので
感激です。コンクリート主任技士試験無料
講座は9月初め頃からですので、お待ちし
ています。            以上

.. 3/13(Sun) 00:40[36]
■--主任技士試験講座の終了報告と今後の予定
++ TUYU          --- 

 
1月22日(土)に無事、コンクリート主任技士の
口頭試験が終わったようです。受験された皆さ
んの合格を祈ってます。
筆記試験で不合格だった受験生さんには、謝り
ます。例年、筆記試験の小論文はコンクリート
部門の社会問題的な設問でしたが今回は、「高
強度コンクリート」などのキーワード説明設問
でした。そのため、当講座の予想問題「単位水
量」を勉強されていた受験生さんのお役には立
てませんでした。すみませんでした。この苦い
経験を今後の予想に役立てるよう、今年も頑張
ろうと思います。

正式には今年も3月末から、コンクリート診断
士試験用の作文講座を開設させて頂く予定です。
既に受験を決めておられる受験生さんは、それ
以前でも構いませんので、ご遠慮無く参加表明
して下さい。            以上 
.. 1/24(Mon) 17:04[34]

■--★★2004年コンクリ主任技士試験予想問題/単位水量★
++ TUYU          --- 

 
 定員を超過しましたので、平成16年度コンクリート主
任技士試験無料講座・受講生さんの募集を締め切らせて
頂きます。なお、弊社の第1予想作文問題とその回答例
に限り、以下に公開させて頂きます。

★参考資料:ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  1)「コンクリートのここが問題20」
     セメントジャーナル社
     ★注目記事:水浸細骨材計量方式p46
     ★注目記事:流動化コンクリートの薦めp66
  2)「良いコンクリートの原点」
     セメントジャーナル社
     ★注目記事:粗骨材の分割管理法p65

★★2004年コンクリ主任技士試験予想問題/単位水量★
 コンクリートの耐久性向上や高性能化の要求に対して
コンクリートの製造段階や施工段階における技術的問題
点と問題点解決のための新技術について、あなたの意見
を述べよ(800字を大幅に超過して1800字ありますので、
ご注意下さい)。
--------------------------------------------------
T.はじめに--------------------------------------
従来は、スランプ、空気量、強度がレディミクストコ
ンクリート(以下、生コン)荷下ろし時の検査項目であっ
たが、最近は、加水防止とコンクリートの耐久性向上を
目的として、単位水量測定が加わり始めている。コンク
リートの3大品質である強度、耐久性、水密性を向上さ
せるためには、打設可能な範囲で、単位水量、単位セメ
ント量、水セメント比とも低減することが有効であるが、
製造段階と施工段階とも品質管理上の問題点が存在する
のが現状である。以下、コンクリートの製造段階と施工
段階の問題点と新技術を中心に意見を述べる。
U.製造段階--------------------------------------
(1)粗骨材粒度分布の偏りと是正------------------
 以前から、生コン工場内での粗骨材の粒度分布の偏り
とそれに伴って標準粒度範囲を大きく外れた粗骨材の生
コン出荷が指摘されていた。粗骨材の粒度分布が適切で
ないとプラスチックでワーカブルなコンクリートは得ら
れず、材料分離・ジャンカ・コールドジョイントの原因
にもなりやすい。所定のスランプ値を得るために単位水
量を大きくすることで低品質なコンクリートになる危険
もある。この問題を解決する新技術として、最近、粗骨
材の分割管理が注目されている。例えば、最大粗骨材寸
法が20mmの場合、20〜10と10〜5mmの2分割、または20
〜15、15〜10、10〜5mmに3分割し、適切に配合するこ
とで、粒度分布と単位水量の安定化に効果的である。 
(2)細骨材表面水の測定誤差とその改善------------
 配合表には、表面乾燥飽水状態の骨材量が示されてい
るが、特に細骨材は多くの水分を含んだ状態で用いられ
るのが一般的である。そのため、正確に表面水率を測定
しないと計量ミスが生じ、コンクリートの品質変動が発
生する原因でもあった。
この問題を解決するため、最近、表面水率測定が不要
で計量誤差が生じない水浸細骨材計量方式が用いられ始
めている。水中に細骨材を浸した時の水と細骨材の容積
と質量から、それぞれの質量を正確に求めることが可能
であり、品質保証に適した新技術と注目されている。
V.施工段階--------------------------------------
(1)単位水量の迅速推定試験----------------------
耐久性向上や加水行為防止を目的にして、施工現場で
の単位水量測定ニーズが高まっており、本年3月には国
土交通省も「単位水量測定要領(案)」を関係機関に通知
している。
 以前にも単位水量や単位セメント量を推定する洗い分
析法、反応熱法、比重計法などの試験法が存在したが、
最近は、エアーメータ法や電子レンジ法など、より短時
間で単位水量を推定できる試験方法が開発され始めてい
る。しかし、170〜190kg/m3の単位水量に対して、±10
kg/m3程度の測定誤差も存在しており、精度や試験時間
などの課題を今後解決していく必要がある。
(2)流動化コンクリートの有効利用----------------
施工に適したスランプが正しく設定されていた場合で
も、交通事情や機械トラブルなどが原因で生コン車の待
機時間が長くなり、スランプが許容範囲を外れることも
十分に想定される。このような場合に、流動化剤を用い
た流動化コンクリートの有効利用が提案され始めている。
 流動化剤は、高性能AE減水剤と異なりスランプロスが
大きい反面、効果が消えた後はほぼ元のコンクリート性
状に戻る特徴があり、施工不良や加水行為を激減させる
可能性があると考えられる。
 ただし、10cm以上スランプを増大させると材料分離が
生じやすいことや、流動化剤はベースコンクリートの混
和材と相性が悪い場合もあり、これらの現象に精通した
コンクリート技術者が責任を持って流動化剤を使用する
必要がある。
W.おわりに--------------------------------------
 スランプ値や単位水量は、コンクリート性状の1部を
示す品質管理上の数値であり、決して目的ではない。ス
ランプ試験を例とすると、スランプ値10cmで同じでもプ
ラスチックでワーカブルな性状を有しているかの判断が
重要である。つまり、新技術を有効利用するためには、
スランプ値や単位水量だけに拘ることなくや、コンクリ
ート技術者の豊富な経験と最新技術を利用できる応用能
力が不可欠と考えている。           以上
..11/20(Sat) 01:16[33]

■--コンクリート主任技士試験の小論文講座(無料)開設のお知らせ
++ TUYU          --- 

 
コンクリート主任技士試験の小論文講座(無料)を以下の
要領で開催致しますので、今年の受験生さんはご遠慮無
くお申込み下さい。
具体的には、私(TUYU、GGA00025@nifty.com)宛てに
Eメールで参加表明して下さい(様式自由)。

T.講座内容:−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  1)受講生さん作成の小論文添削(回数制限無し)
  2)弊社からは週1回程度のEメール資料送付

U.使用テキスト:−−−−−−−−−−−−−−−−
  「H16年度版_コンクリート主任技士合格必携」
  技術書院、¥3200+5%

V.参考資料:ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  1)「コンクリートのここが問題20」
     セメントジャーナル社
     ★注目記事:水浸細骨材計量方式
  2)「良いコンクリートの原点」
     セメントジャーナル社
     ★注目記事:粗骨材の分割管理法
  3)「コンクリートのひび割れがわかる本」
     セメントジャーナル社
4)「コンクリート名人養成講座」日経BP社
  5)「コンクリート補修講座」日経BP社

W.概略スケジュール:−−−−−−−−−−−−−−
 以下の3期間を予定しています。
  1)9月初旬〜10月9日(金):小論文検討期間
  2)10月11日〜11月26日(金):小論文+4択検討期間
  3)11月29日〜12月末日  :口頭試験対策期間

 本来は合格通知後の12月下旬〜H17年1月21日(金)ま
でを口頭試験対策期間にすべきなのですが、新年度から
の弊社企画は現時点で未定です。
 そのため、前倒しで恐縮ですが、上記3)を口頭試験対
策期間とさせて下さい。具体的には、私自身(TUYU)
の口頭試験・不合格年度経験談と合格年度経験談を纏め
ましてお送りさせて頂く予定です。

X.小論文設問予想:ーーーーーーーーーーーーーーー
 主任技士の2004年度作文問題は、「コンクリートの品
質やコンクリート構造物の耐久性を向上させるための方
策について、あなたの意見を述べよ」
というようなイメージで、暗に「単位水量の管理」につ
いて意見を求めるような設問だろうと予想しています。

Y.おことわり:−−−−−−−−−−−−−−−−−
 無料の小論文添削講座ですので基本的に、一般的なキ
ーワード質問はお断りしています。ご存知なように、コ
ンクリート分野のキーワードには難解なものが多数存在
します。1つのキーワードを調査する際、私自身(TU
YU)だけが納得するには30分程度調べれば良い場合で
も、受講生さんに正解をお知らせするためには再調査を
繰返し2、3時間必要になることも多々有りまして「質
問されると結構困ります」というのが本音です。
 ただし、小論文作成に必要なキーワードに関しては、
その限りではありません。また、最近はこのようなキー
ワード質問を歓迎しているホームページ等も存在してい
ますので、受講生さま各位には、それらのURL等もご
紹介しています。
                       以上
.. 8/21(Sat) 11:18[32]

■--★2004年コンクリート診断士作文問題のまとめ
++ TUYU          --- 

 
問題Aの弊社回答例を以下に、示してみます。弊社の
予想設問と若干のズレもあります(ズバリ当たらなく
てスミマセンでした)が、2004.06.06当掲示板にUP
済みの弊社予想回答例で十分対応可能だと思います。
JCI様談>
「設問をそのままHP上に記載することは×」
とのことですので、概要を書かせて頂きます。
------------------------------------------------
★2004年コンクリート診断士作文問題Aの概要
------------------------------------------------
 近年、製品欠陥や維持管理の不備が多発している。
これらを踏まえてコンクリート診断士としての心構え
と技術的能力について述べよ。
------------------------------------------------
★弊社回答例
------------------------------------------------
T.はじめにーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある自動車メーカは製品である自動車の欠陥を長期
間隠蔽し続け、社会的な信用を大きく失墜させている。
我が建設業界でも、トンネル壁面の崩落事故や、高速
道路コンクリートの剥落事故等、耐久性に問題がある
事例が、しばしばマスコミにも取り上げられ大きな社
会問題となっていたのが最近までの状況である。

U.コンクリート診断士に必要な心構え(理念と姿勢)
 1980年代にはコンクリートクライシスという流行語
が生まれ、その後もコンクリート構造物の早期劣化が
社会問題としてマスコミに頻繁に取り上げられるよう
になった。近年では、山陽新幹線福岡トンネル壁面コ
ンクリート片が、新幹線の屋根部を直撃している。こ
の事故直後の現地調査結果では、コールドジョイント
部からの劣化によるコンクリート片のはく落とのこと
であった。
 型枠脱型時点からコールドジョイントの存在を確認
できたにも関わらず、工事関係者はその対策を行わず
その後もコールドジョイントを放置し続けていた。こ
のような状況下にも、もし、中立的な立場で高い技術
力を持った専門技術者がいれば、
 1)コールドジョイント部のハツリ落し、
 2)はつったコンクリート面へのプライマー塗布、
 3)ポリマーセメントモルタルや無収縮モルタル等の
  充填によるコンクリート断面の修復、
等の適切な補修工法を指示することが可能となる。ゆ
えに、コンクリート診断士に必要な心構えとしては、
@コンクリート構造物という社会的資本を低コストで
 長期間安全に維持管理するというプロ意識、
A施工不良や手抜き工事は絶対に許さない正義感、
B施主側、施工側、住民側でもない技術中心の中立性、
などが必要不可欠と考えている。

V.コンクリート診断士に求められる技術的能力ーー
 現在、社会資本の建設や維持管理においてライフサ
イクルコスト(以下、LCC)導入の重要性が注目さ
れ始めている。LCCとは、初期コスト、維持管理コ
スト、撤去コストの合計値であり、社会資本の低コス
ト化と耐久性向上を目的とした経済指標である。既存
の社会資本構造物の場合は、初期コストを無視した余
寿命LCCを用いるが、LCC、余寿命LCCともに
、維持管理コストの算定が最も難解となる。
 コンクリート構造物の維持管理方法とその維持管理
コストを出来る限り正確に算定し、提案するのが、最
も重要なコンクリート診断士の社会的役割と考える。
 今後、従来型の「事後保全」から、LCC導入によ
る「計画保全」の移行に伴って、「不必要な維持管理
コストを使っていると誤解される危険性」や「技術不
足や経験不足から過大または過小な補修補強を行って
しまう危険性」も存在する。
 ゆえに、コンクリート診断士に求められる技術的能
力としては、
@劣化原因や補修補強方法を特定できるための豊富な
 経験、高い診断技術力、更にそれらの応用能力、
A最適な補修補強方法を安価で提案できる経済観念、
B提案した補修補強法について説明責任を果す能力、
などが必要と考えている。

W.おわりにーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 適切な補修補強と維持管理の判断をするには、客観
的に評価できるシステムが必要であり、診断士制度は
これに応えるものである。したがって、資格者である
診断士には、補修の要否判定や補修方法の提案を行え
る技術と、適切な補修や補強を行うことにより長時間
の供用に耐えうる性能を確保できる能力が要求される。
また技術的なレベルが高いというだけでなく、倫理観
や公平性も重要である。
 以上の提案を実行することで、コンクリート構造物
の社会的な信頼度を回復させること、及び既設コンク
リート構造物をより長持ちさせることが可能になると
考えている。                以上
(1000文字を大幅に超過していますので注意。)
.. 7/31(Sat) 18:29[30]

++ TUYU    
 
------------------------------------------------
★2004年コンクリート診断士作文問題B-1の概要
------------------------------------------------
RC造の集合住宅(6階建て、築2年)のパラペットと
ヒサシにひび割れ@ABが発生している。
問1.ひび割れ原因と推定理由を示せ。
問2.不具合予測と補修方法を示せ。
(図1と写真3つは省略)
------------------------------------------------
★回答の要点
------------------------------------------------
問1.
@温度ひび割れ又は乾燥収縮ひび割れと推定。
A温度ひび割れ又は乾燥収縮ひび割れと推定。
B施工不良(かぶり不足)+塩害と推定。
 @Aとも、長方形部材の短辺にほぼ平行にひび割れ
が発生しており、ひび割れ間隔が2〜3mとの調査結
果が示されているので、これらのひび割れ状況から、
温度ひび割れか乾燥収縮ひび割れと推定した。
 温度ひび割れに関しては、屋上で日中、直射日光の
影響をうけること、断熱材があり室内温度の影響を受
け難いことも推定理由の1つである。数日後に追加打
設したパラペット部も、外部拘束による温度ひび割れ
が生じ易い状況にあるといえる。
 Bに関しては、水切り目地部でかぶり厚不足による
鉄筋腐食が発生している可能性がある。凹型の水切り
部(従来型)で発生し易い劣化現象であるため、現在は
かぶり不足を生じさせないように凸型金具などを埋め
込むタイプの水切りも用いられている。

問2.
 海岸から300mなので、@Aとも、将来的には外的
塩害が発生し、鉄筋腐食とひび割れ拡大が生じると予
測する。Bに関しても、鉄筋腐食とひび割れが拡大す
ると予測している。そのため、@ABとも、鉄筋が腐
食しているか否かを調査し、腐食していない場合でも、
雨水・外的塩害直射日光から保護するためのひび割れ
補修工法と表面被覆工法を行うべきである。鉄筋が腐
食している場合は、腐食鉄筋の置換えと断面修復工法
を行い、その後、表面被覆工法を用いるべきである。

------------------------------------------------
------------------------------------------------
★2004年コンクリート診断士作文問題B-2の概要
------------------------------------------------
港湾・荷役構造物のT型桁(RC造、築25年)で修復後
5年で劣化が再発した。
問1.再変状原因と推定理由を示せ。
問2.更に20年使用するための補修方法・選定理由・
   施工上の注意点を示せ。
(図4と写真1つは省略)
------------------------------------------------
★回答の要点
------------------------------------------------
問1.
 再変状原因は、既存補修部の境界付近の鋼材が急速
 に腐食するマクロセル腐食と推定する。マクロセル
 腐食とは、塩害対策目的などで断面修復したことに
 よって、塩化物イオンを含む既設コンクリート側の
 鋼材と、修復した部分の鋼材との間に電位差が生じ、
 既設コンクリート側の鋼材腐食が急速に進行する、
 断面修復工法の補修領域不足により生じる劣化現象
 である。
問2.
 電気防食工法を用いるべきである。表面から9cmま
 で、塩化物イオンは全て鉄筋発生限界(1.2kg/m3)に
 達している状況(図-2)で、今後20年供用するために
 は、断面修復工法や脱塩工法ではなく、長期的な防
 食を目的とした電気防食方法が適していると考える。
 電気防食工法を施工する場合、まずは鉄筋の導通を
 確認する必要がある。鉄筋腐食が激しい場合は、構
 造耐力回復目的と電気的な均質化を目的として、主
 鉄筋の差換えなどを行う必要がある。
                      以上

.. 7/31(Sat) 23:42[31]


拡張子はhtmに変更して下さい。

No. Pass

mkakikomitai Ver0.87 Created by Tacky